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REVIEW

Killing My Lotus / 蘭月

UPDATE : 2014/08/23

1.蘭月
2.閉鎖的少年
3.人ニモナレズ
4.世界の何処かで
5.強く明るく
価格(税込):¥500-

 

岡山県出身、東京で活動中のセンチメンタル歌謡ロック バンドKilling My Lotusの「蘭月」はまさに感傷的な切なさと甘酸っぱさを詰め込んだ、忘我におち いり故郷に帰ることも忘れるというLotusの果実のような音源だ。

その甘美で切ないメロ ディがあますことなく堪能できるのがM-1「蘭 月」だ。幾度となく繰り返すそのサビは、まさに 何度でも聴いていたい、メロディの寄り添うリリックの世界にどこまでも浸っていたいと思わせる強烈な甘い中毒性を持っている。6分に 及ぶかというようなこの長尺の楽曲を1曲目に据えながら、この楽曲をずっとリピートしていたい感覚に陥る名曲。

そんな余韻をぶった切る かのようにM-2「閉鎖的少年」。まさにその表題どおり、危うさと不穏さの混在したベースフレーズから鋭いバンドサウンドでたたみ掛 け、M-3「人ニモナレズ」で切なさをさらに煮詰めたような哀愁を演出する。

彼らが自称するように根 底に「歌謡」という軸を中心に、スピッツ・backnumberの系譜を辿るような甘酸っぱさと切なさを持ち合わせた楽曲は、日本人 ならその琴線に触れないわけがない楽曲揃いだ。

M-5「強く明るく」で も軽快さと明度の高さを演出しながらも、洋楽的な陽気さとは一線を隔てる純日本ポップス。随所でマイナーに刺さるファルセットは分 かっていながらも何度でも胸を締め付けられてしまう。

新体制で更に精力的に活 動範囲を広げている彼ら。今後の飛躍が期待され る要注目バンドだ。