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REVIEW

2015.8.22(SAT)/23(SUN)『NEWScript Fest 2015』

UPDATE : 2015/09/02

NEWScript presents『NEWScript Fest 2015』
●日時 8/22(土),23(日)
●場所 下北沢ReG
●出演者
8/22    URCHIN FARM / Axis / FINE MOTION / RISING CONTRAST / STUFFiNG BOX / (O.A)Now on ever / (O.A)VELDE
8/23    the irony / vivid undress / Dr.プラネット / Good-bye,Lilly / メロライン / (O.A)hunck / (O.A)嘘とカメレオン

NEWScript が誇る屈指のバンド達の競演と銘打って行われたフェスの第二回!
『まだ誰も知らない、LIVE HOUSEで活躍しているPre-Indies Artistだけを発信する 』というNEWScriptが掲げる唯一無比のコンセプトを濃密に凝縮した二日間というコンセプトはそのままに、今回は前年を超える総勢14バンドが結集!

まず始めに。

今回に関して、NEWScriptでは「挑戦」を掲げたフェスだった。

一つは特設サイトを設け、そこでフェス出演アーティストの紹介をするとともに、予約体系を特設サイトから一本化した。これにはオーディエンスの方々には多少の戸惑いと不便を感じさせてしまったかもしれない。ただ、チケットフリーという性質上どうしても軽くなってしまう、イベントに対する重みというものを再確認したかった。

それはバンド側にしても、観に来るお客さんにしても。

一歩踏み出してお客さんにアプローチして足を運んでもらう。
一歩踏み込んでフェスを楽しみに来てもらう。

このフェスに対するモチベーションを高く保ちたかった。
「これだけ良いバンドがたくさん出るしフリーだからすごいでしょ?」ってところにとどまらない、二日間クライマックスの空気感を纏い続けたフェスにしたかった。

そしてその気持ちはバンドにも足を運んでくれたお客さんにも伝わったと感じている。
結果として、昨年を上回る動員数を記録し、両日共にソールドアウト!

ギリギリに噂を聞きつけて、確約されていない若干数の当日券を求めて足を運んでくれるお客さんも居て、素晴らしい二日間のフェスが開催する事が出来た。

出演バンドに、お客さんに心から感謝をしたいと思う。

本当にありがとう!!!

そして最高のアクトをしてくれたバンドのダイジェストを!

8/22 -DAY1-

8/22 -DAY1- フェスのスタートを飾ってくれたのはVELDE!間違いなく昨年のフェスの時点では無名に近い存在で、現時点でもまだまだこれからたくさんの人の目に触れるようになるであろう存在なのだが、間違いなくフェスのスタートはこいつらしかいない!!というNEWScript満場一致での推薦と期待を背負っての登場!

若さ、という誰しもが一度は持つファクターだけでは計り知れないパワーがこのバンドにはある。「有無を言わせない無鉄砲な破壊力」。存在感一つとっても「華」がある。そしてこのバンドの希有なところは「可愛げ」だ。 演奏力、楽曲の個性、様々なバンドに必要な構成要素の中で一番必要なのは実は「華」と「可愛げ」だったりする。愛されるバンド、人間。そんな彼らの持ち味を出した、いきなりフルスロットルのステージに会場は既に熱狂!

続いてNow on everも若いながらスタイリッシュな楽曲とポップセンスで人気急上昇中の注目バンド!NEWScriptの中でも、郡を抜いてホワイトに訴えかけるキャッチーさを駆使し、フェスへの順応性の高さを見せつける!良い意味でジャンル感に縛られない、全方位向けの彼ららしさが十二分に発揮された、O.Aという括りを感じさせない堂々たるステージ。完成されたら手のつけられなくなる予感のするバンドだ。

そして、昨年は惜しくも出場を逃したSTUFFiNG BOX!リベンジとばかりにただならぬ気合いで曲を畳み掛ける!セットリストもスタートから彼ららしさ全開のアッパーチューンで、相変わらずの怖いもの知らずの押せ押せ感は健在!「夜明け」ではしっかり彼らのメロディセンスを聴かせながら、ラストに向けて加速していくセットリストは初めて観る人にもインパクト大!STUFFiNG BOXというバンドが一皮むける瞬間に立ち会ったような、感覚!お客さんのみならず、バンドマンからの評価も急上昇したアクト!

そして兵庫県は姫路からの刺客Axis!もはやツアーバンドという形容詞は無粋。先日の下北沢ReGでの自主企画を成功させた彼らにとって、もはやホームでしかない空気感の中多大な期待の中登場!完成に近づきつつある演奏力と表現力、エモーションとポップネスの融合された邦楽メロディックの粋を集めたような30分間でオーディエンスを圧倒!ブレイク秒読みと名高い彼らの評判がフロックでないことを証明するのには飾り尽くした言葉はいらない。圧巻!

そして続くはRISING CONTRAST!昨年に引き続き出場だが、彼らを取り巻く環境は変わり始めている。下北沢の1バンド、から全国区のバンドに羽化するための準備をひたすら続けてきたバンドが出す音に成長している。フェス出演バンドの中でも先輩格のバンドではあるが、胡座をかかない先輩は怖い。むしろ伸び幅、 という点では彼らのここ1年の成長は目覚ましい。数々の死戦をくぐり抜けて来たバンドが出す分厚さ、というものを表現出来るレベルに到達しかけている。キャリア最新作である「DAYS」でフロアで入り乱れる突き上がる拳の光景はまさにフェスの醍醐味を体感させてくれた。

そしてトリ前を飾ったのはFINE MOTION!このバンドもこの一年間で死戦をくぐり抜けてきたバンドだ。紆余曲折、という言葉がここまで似合うバンドも居ない。重厚なサウンドの中に、 最短距離をまっすぐに走って来たバンドには表現出来ない温かさ、人なつっこさが溢れるライブで疾走!「ダイヤモンドリリー」など彼らのアンセムとなっている楽曲での一体感は筆舌に尽くす事の出来ない盛り上がり!

そして一日目のトリとして登場したのはURCHIN FARM!もはや説明不要のメロディックアッパーチューン「OH YEAH」からフロアは最高潮に!中盤ではこの日初披露となる新曲「スターグライダー」など本編全6曲をこれでもか、と叩き付ける。「ギターを新しく買った」とキッズのようにはにかむG師崎は誰よりもこの日を楽しみにしていた1人だろう。アンコールの「存在音」では会場が今日の終わりを惜しむように、でもこの一瞬を最高に楽しむために、バンドとフロアが一つになって呼応し、クライマックスへ!

そして-DAY1-は大成功のうちに幕を閉じ、その日のうちに-DAY2- のソールド情報が流され、否が応にも期待度は高まる。

8/23 -DAY2-

8/23 -DAY2-の口火を切ったのはフェス初出演のhunck!このバンドも2015年評価急上昇中の注目バンド!鍵盤の旋律と時に激しく、時に優しく奏でられるギターロックサウンドの融合された実力派の5人組みだ。一曲目で披露された彼らの最新作である「Last letter」でそのセンスをオーディエンスに認めさせる事に成功した彼ら。今日もスタートから満員御礼のフロアにいる初めて彼らを観たオーディエンスにも間違いなくhunckの名前は深く刻まれたはずだ。

そしてその勢いを加速させたのは、同じく初出演、噓とカメレオンだ。トリッキーかつポップセンスと毒を散りばめたような彼女らの楽曲の存在感は他の追随を許さないが、いつもにも増してこの日はステージもキレていた。鋭さとコミカルさ、フロアを巻き込む一体感を演出するギミックの数々。まちがいなく彼女たちのライブの中でもベストアクト!ラストでは誇張無しにオーディエンス全員の高々と掲げられた掌でのハンドクラップ!O.Aでこの景色を観る事が出来るとは。今、間違いなく一番キているバンドだ。

そして続くメロラインは、もはや説明不要の美メロを出し惜しみなく投げかける。昨年は-DAY1-に出演のSTUFFiNG BOXと同じくフェスに参戦出来ず涙を飲んだ鬱憤をはらすかのような生き生きとしたステージ。以前から楽曲に定評のあった彼らだが、さらにライブでの表現に磨きがかかっている。vo.けーすけはフロアの空気を味方につける力が本当に何ランクも成長したのが印象的だ。けして派手なバンドではないが、彼の、彼らでしか出来ない「華」を見つけたという印象。上品で流麗なだけのバンドからは脱却した、それでなおメロラインの突出した愛されるメロディを昇華したようなアクト。

そしてその後に登場したのはGood-bye,Lilly!どこか吹っ切れたようなvo.g大木翔の表情。今この瞬間、この場所で鳴らす一音一音を慈しむように、そして楽しむように、メンバーの目線があう瞬間に高ぶる想いがフロアにダイレクトに伝わるようなライブ。フェスでのアッパーさを演出しながらも、中盤以降ではGood-bye,Lillyらしい胸をえぐるような感覚をオーディエンスに投げかける。この日大木翔のあだ名が「ホワイトアスパラガス」であった事も発表されるが、そんなステージでの空気感も含め素晴らしい空間を演出してくれた。

続くDr.プラネットは良い意味で前後関係なく、爆弾を落とすような異彩、異端のステージング!これこそがフェスの醍醐味だろう。インパクトという点において、他の追随を許さない彼女たちの個性が凝縮されたようなアクト。置いていくところは置いていく、掴むところは胸ぐらを掴んででも掴みにいくような振り幅に、オーディエンスはコントロールされていく。共有とは少し違ったコントロール。そんな「怖さ」がこのバンドにはある。明らかに違う毛並みに「見とれるのか逃げ出すのかはアナタ次第」と言わんばかりのvo千景から目を離せない。そんなオーディエンスをまた増やしてしまったことは間違いないだろう。

トリ前に登場したのは、最後まで秘められた+1BANDであったvivid undress!もはやNEWScript生まれのバンドの代名詞と言っても過言ではない彼女たちだが、そのセンス、演奏力、表現力は桁違いにブラッシュアップ!Pre-Indies Artistという括りの中では、間違いなくトップレベル。全国区のバンドになる日はそんなに遠くはないだろうことを確信させる圧倒的なステージを見せつける。

そしてNEWScript Fest 2015の集大成とも言うべき大トリはこのバンドしかいない。NEWScript生まれのバンドの代名詞がvivid undressだとするならば、NEWScript育ちのバンドは彼らしか居ない、the ironyの登場にフロアはその瞬間から大興奮!間違いなく彼らもPre-Indies Artistという括りを取っ払って、日本が誇るギターロックバンドへと進化を遂げた。「リグレット」では全オーディエンスがその掌を突き上げ、彼らも最高の表情で答える。それだけで充分で、それだけが彼らにしか出来ないコミュニケーションだ。アンコールでは袖の出演者も含め、熱狂の空間を作り出し、URCHIN FARM / NEWScript主宰の師崎を引っ張り出し怒濤のコールアンドレスポンス!これで会場が一体化し無い訳が無い!悪戯っ子のような純粋で楽しい事が大好きな4人組、それがthe ironyの本質なんだろうと確信させるステージ。フェスのトリを任せたのは間違いなかったと全ての人間に確信させて、大団円へ!

-DAY1-そして-DAY2-と共に最高の結果を残したNEWScript Fest2015。その記憶は出演者、足を運んでくれた全てのオーディエンスに深く刻まれただろう。各日最後に出演者とオーディエンスで撮影された写真では、全員が素晴らしい表情をしているのが何より印象的だった。
しかし、NEWScriptの挑戦はこれで終わりではない。「来年はもっとでかいことをやる」という宣誓も主宰の師崎から告げられ、既に「次」に向けての歩みを始めている。そして各々のバンドも「次」を見据えて走り出している。「次」の交わった交差点、それがNEWScript Festだ。それが全国を巻き込むような大スクランブル交差点になることを願ってやまない。

関わってくれたバンド、関係者、ライブハウスのスタッフ、全てのオーディエンスに感謝を込めて。

8/22(SAT) NEWScript Fest 2015 -DAY1-

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8/23(SUN) NEWScript Fest 2015 -DAY2-

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